今日は事務所のお仕事ではなく
知り合いに頼まれて
打ち合わせに参加させられ
とにかく疲れた阿部ベアです。
何とか、まだ梅雨になんないみたいですね。
とはいえ、どうやら来週から梅雨に入るとか。
今日の天気もそんなに悪くなく
結構さわやかな感じでした。
けど。。
おうちの空気清浄機についてる湿度計が
52%とかいってますね(;^_^A
湿度感がよく分かりません。。
さてさて
今日のお話は普段と毛色が違います。
わりと真面目テイストかも。。
いや、マニアックかな(;^_^A
アホ話がお好きな方は
ここで閉じたほうがいいかもしれません。
それでは、どうぞ~。
先日、知り合いの制作会社さんが
かなり大きい事故を起こしました。
今日は、その対策をどうしようっていう
打ち合わせに呼びつけられたんです。
あ、この事故に校正は関与してないです。。
こちらの会社は、校正を入れてないんです。
ちなみに、制作関係で事故っていうのは
間違っちゃいけないところを間違える
差別表現を使った
著作権侵害しているなどなど
みたいなことをやらかしちゃって
印刷した後に気付いたりして
刷り直しになったりすることですね。
これが、シール対応だったら
まだマシなんですけどね。。
(たまに雑誌とかで意味なく文章中などに
シールが貼ってあることありませんか?
あのシールの下には失敗が隠されてます)
損金は部数によるし
刷り直しじゃなくてシール対応だったら
安く済むしと、対応によって金額は変わります。
そのせいで納品が遅れたりしたら
刷り直し+納期遅れでペナルティが
ハンパないっす。。
なので、事故があると
どこが悪かったのかっていう
犯人探しみたいなんが始まります。
作業した人が全員呼ばれて
ヒアリングが始まるんですけど
イヤな汗が出まくりますね、あの時間って。。
えっと、絶対に間違えちゃいけないものは
電話番号とか店名、住所、人の名前、社名、年号
金額、本のタイトル、製品名、型番などなどなど
上げるとキリないです。。
具体的な例を上げてみますね。
新聞の折り込み広告で
分譲住宅の広告で料金間違いがありましたね。
金額をはっきり覚えてないんですけど
確か。。
8000万円⇒8000円
万抜け。。
そして応募殺到。。
多分、そんな金額で売れるわけないから
何らかの対策があったと思いますが
自分が作業してて、刷り上がりがこうなってたら
毛穴が全部開いて汗が噴き出るでしょうね。。
そんな安いわけないじゃん、わかるっしょ!!
は通用しない世界。
刷ったら後戻りできない。
誤植とか間違いを見つけたら
とにかく上司に報告して後は祈るだけ。。
「どうか、読者さんが見つけませんように。。」
クライアントさんに報告するかどうかは
上司や営業さんの判断になるんで
現場は祈るしかないんですよね。。
大体、見つけられちゃうんですけどね
こういう場合。。
えっと、ほかには。。
刷り直しじゃないけど、ある会社の
広告表現の勉強会で、こんな話を聞きました。
結構古いお話なんですけど
ある人気漫画家さんが
週刊の少年漫画に連載している時
黒人を4人くらいだったかな
原住民ぽく書いてたことがありました。
週刊ものだったんで回収まではいきませんでしたが
単行本になったとき、そのシーンが描かれてた回は
掲載されませんでした。
これは、黒人を原住民ぽく書いたことによる
人種差別という差別表現に当たるってことだったんです。
それから雑誌がもろに回収されたところでいうと
女性誌で「犬猫を保健所が捕獲して薬殺させるくらいなら
最初から飼わないで」
みたいな特集の中にヤバい表現があったものですね。
(確かこんな特集だったような気がする。。)
「保健所は屠殺場」
この表現が多々出てきたんですね。
問題は「屠殺」の部分。
この言葉は、人の立場の問題が絡んでるから
相当気を遣わなきゃいけない言葉なんです。
てか、使っちゃダメな言葉って思った方がいいのかなぁ。
色んな背景があるし、人が嫌悪感を抱く可能性があるってのと
思想の問題にも絡むめんどくさい言葉なんですよねぇ。。
使わないに越したことはないですね。
そこの出版社の校閲さんたちはベテランぞろいだったから
きっと時間がなくてライターさん、編集さんチェックのみで
いっちゃったんだろうねぇと、その時はかなり話題になりました。
全く関係ない会社の編集部にまで連絡来ましたからねぇ。
もう、速報状態(;^_^A
こういうことがあると
校正・校閲に力を入れる会社さんが増えるんです。
けど、経営が傾きかけたり、効率化させなきゃだよね
みたいな話題が上るようになると
ちょっと経費節減したいなぁ
校正削るか!
て話になります。
これって品質をとるかスピードをとるか
てことだと思いますよね。
違うんです。
校正・校閲は非生産部隊なんです。
オペレーターさんやデザイナーさんは
お金になるページを生産しますよね。
けど、校正・校閲はそのページを
チェックする部隊なんです。
なので、お金を食うだけって思われる方も多いです。
そう思ってなくても、自分チェックで
何とかしましょってとこ、結構あります。
わたしが今日呼ばれた制作会社さんも
そういう考え方のところです。
考え方や、やり方は会社によりますから
その方針を変えずにやるならどうしたらいいか。。
そんなお話を、ずっとしてました。。
校正を入れるお金はないなら
オペレーターさんやデザイナーさんに
自分チェックのスキルを上げてもらうしかない
という結論に達しました。
てか、ずっとコレいってたんです。。わたし。。。
ただ。。
わたしにレクチャーしろとかいうんです。。
ムリに決まってるじゃないですか。
人に説明することが
ウルトラミラクルスーパーヘタクソ
そんなわたしが、レクチャーなんてできるわけない!!
てとこで平行線になってしまい。。
レクチャーできる校閲さん紹介するっていっても
こんな会社の恥部を知られるのはカッコ悪いとか
訳わかんないこといい出すし。。
わたしも部外者なんですが。。
そしたら編集長さんが
じゃ、概要いってよ
パワポ作るから。
なんていうんですけど
すぐに出るわきゃないじゃないですか
細かい作業内容なんて。。
仕方ないから校正できる材料をもらって
どういうところを見てるかってのを
作業しながら説明してました。
けど、時と場合によって作業は変わりますからねぇ。。
なんていいながら説明してたら
オペレーター出身の編集さんが
どんどんパワポを作っていったんですけど
総ページ数、どんくらいになったと思います?
132ページ。。
全部入れたんかい。。
こんなん読むの絶対イヤ。。
なので、必要なさそうなのは
補足説明資料にするとして削除削除削除削除!!
そしたらなんと!!!
メイン資料は
全12ページ。。
ドンだけふくらましたんでしょ。。
これでできましたね!!
じゃ、わたしはこれで!!
と逃げ帰ろうとしたんですが
説明してくれる人がいないと困る
といわれてしまい。。
来週までに全員に資料を熟読させるから
質問会をして欲しいなんていい出す始末で。。
それこそベテラン校閲者を呼べといっても
聞きゃしない。。
あんなに頑固だったかなぁ。
結局、質問会を引き受けることになりました。
ふふふ。。
拷問。。
マジで拷問。。
人前で話すのも苦手なのになぁ。。
編集長さん、フォローするからっていってたけど
絶対ウソだね!!
あんなに忙しい人が
最後までいるわけないもん。。
あぁ、今から胃が痛い。
日にちが決まったら連絡するっていってたから
しばらく忘れましょ。
精神衛生上よくないし。
うん、そうしましょ!!
というわけで~
今日は事故に巻き込まれ。。
についてお話してみました。
今日のお話はいかがでしたか?
面白かったと思われたらポチっていただけると嬉しいです。
↓
#投げてみませんか?
長文&いつもの乱筆乱文ですみません。。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。